なぞともカフェスタッフ・Sのリアルゲーム体験記
「DEATH NOTE×リアル脱出ゲーム 新世界の神からの脱出」編
我が青春のデスノート

SCRAPさんに『新世界の神からの脱出』プレス公演のお知らせをいただいてからこっち、デスノートに青春を費やしてやまなかったわたしは気が気ではありませんでした。シャーペンの芯をドアに挟んだのを毎度忘れて折ったり、勉強机の引き出しを二重底に改造しようとしたのがバレて家人に叱られたり、デスノートに関するエピソードなら枚挙に暇がありません。なんとしても!プレス公演に!行きたい!
しかしこんな時に限って店長からはなんの音沙汰もなし。わたしはさりげなくアピールすることにしました。
「いやあ、水曜日の授業が休講になっちゃって」「最近目覚ましのアラーム『新世界より』なんです」「店長ってりんごしか食べないんですか?」
などなど、涙ぐましい努力の結果、「S…水曜日の『新世界の神からの脱出』、一緒に来る?」という言質をもぎとったのです!計 画 通 り
デスノートに名前が…

そして当日。
あまりの待ち遠しさに2時間前から原宿で待機していたわたしは、開場と同時にヒミツキチオブスクラップへと足を踏み入れました。今回の公演は6人1組のチーム戦。チームなぞともの4人がドキソワ待っていると、すごく謎が解けそうなさわやカップルが来てくれました。これは心強いぞ!
ゲームの舞台は新生キラが支配する現代。わたしたちは彼を追う捜査員です。しかしなんと、その新生キラに名前を知られてしまいます。キラの持つデスノートに名前を書かれると死んでしまうというのに!
「もうお前の名前はわかった。今からちょうど一時間後に、お前の名前をデスノートに書く。それまでせいぜい悪あがきをしろ。」
新生キラは、真綿で首を絞めるようにわたしたちを追い詰めてきます。その魔の手から生き延びることはできるのでしょうか?
余裕を持って来たはずなのに、事前に配られるハンドアウトを読んだり、「昔Lが好きすぎて、電話かけるとき受話器つまんで持ってました☆」など軽快なトークで場を凍らせたりしていると、あっという間に開演時間になりました。迫力のオープニングムービーが始まり、世界的名探偵Lの後を継いだニアが登場。
そしてそして、死へのカウントダウンがスタートしてしまいます!
謎解けない族と呼ばれて

わたしはスマホを握りしめ、わき目も振らずに壁の問題を激写、激写、アンド激写。もちろん徒歩以上競歩未満のセーフティなスピード感で。謎解けない族にとってもっとも輝ける瞬間、そう、それは問題回収のタイミングなのです!
そんなわたしの働きもあってか、テーブルに戻って一息ついていたら知らないところで謎が解けていました。喜び勇んでチェックポイントへ。今回はいつもとちょっと違うアクションが用意されているので、そちらもどうぞお楽しみに。
続いての問題は、とにかく量が多い!6人で分担してとりかかりますが、輝きのピークが過ぎ去った回収担当のわたしは、「これちょっと見てみてもらえますか?」と右から回ってきた問題を左に受け流すという作業に勤しみました。
店長から(駄目だこいつ…)という視線をひしひしと感じたのは言うまでもありません。しかしさわやカップルさんの活躍により、その後もスムーズに通過!
これ、もしかするともしかしちゃうんじゃない?余裕で脱出できちゃうんじゃない?!などと調子に乗ったのも束の間、一番最後の謎で躓いてしまいました。
新世界の、 神に塵になる

あーでもないこーでもないと全員で頭を捻りますが、もうチームなぞともの頭上には(何が何だかわからない…)というモノローグが見えていたと思います。刻々と近づくタイムリミット。他のチームからも肌のざわつくような緊張感が伝播してきます。最後の最後、まだ死にたくない~!と脳みそ振り絞った苦肉の解答は…
不正解!
わが捜査班は壊滅してしまいました。
でも大丈夫、どうやら別の世界線で2チームも脱出成功していたようです。解説とエピローグで、気持ちの良い悔しさをひしひしと感じながらゲーム終了。
今回の『新世界の神からの脱出』、本編と同じくらい熱い頭脳戦が楽しめます。脳も心もデスノートの世界観に浸かってみてください。圧倒的浸透力の60分間です。もちろん、作品に触れていなくても遊べますが、デスノートを読んだ後なら2倍、3倍楽しめること請け合いです。
8月の追加公演も決定!→『新世界の神からの脱出』
やっぱり 脱出って…面白!!

名前:なぞともカフェスタッフ・S
ゲーム大好き❤現役女子大学院生
目を閉じている時の方が可愛いと言う店長の言葉を真に受け、半眼が板についてきた。影でブッダと呼ばれていることを本人はまだ知らない(脱出成功は”解脱”)。
座右の銘は「人間はひとくきの葦にすぎない。だが、それはゲームする葦である」