なぞともカフェスタッフ・Sのリアルゲーム体験記
「超密室--ダンジョンからの脱出--」編
ふ〜じこちゃ〜んに憧れて

影響されやすさという点においてほぼ向かうところ敵なしのわたしではありますが、バカと短所は使いよう。
働〇マンを読んだ後にレポートを書くと3倍速く筆が進みます。でもさっきすごいことに気づきました。マンガを読む時間を加味すると、だいたいプラマイゼロになる。
それはさておき、待ちに待った超密室の新作『ダンジョンからの脱出』に挑戦してまいりました!
いわゆる謎解きとは一味違った、頭と身体と密室全体を余すところなく使うアトラクションを体験させてくれる超密室。前回『牢屋からの脱出』で後日筋肉痛に悩まされたわたしは、同じ轍は踏まないぞと心に固く誓い、事前準備を完璧にしてきました。
「峰不〇子という女、徹夜で一気見作戦」です。イメトレばっちり、気分だけは孤高の女泥棒。ハニートラップもレーザートラップも朝飯前よ!とばかりに超密室へと続く階段を下りるだけでなぜか息が切れました。心なしか目もかすむ、ような……。
「佐藤さんは具合悪いときの方が謎解けるから大丈夫☆」
と店長がさわやかに笑っています。超密室のお兄さんも相変わらずさわやかです。眩しくて砂になりそうでした。
男の美学inレーザートラップ

『ダンジョンからの脱出』では、プレイヤーはお宝の眠る古墳へとやってきたトレジャーハンターです。ダンジョンの奥深くまで迷い込み、脱出できなくなってしまったハンター、地図が読めないタイプなんですかね?シンパシーを感じます。
ゲームの制限時間は50分。スタッフさんに1回だけヒントをもらうことができるというのは『牢屋からの脱出』と一緒です。もちろん10分単位で延長(有料)もできます。今回のチーム・なぞともカフェは6人での挑戦。南京錠キラー・店長も、ポストNAZOプリンス・O山くんもいるし、ノーヒント最速クリアめざしちゃうぞ!なんて意気揚々とダンジョンINした我々の野望は、一瞬で灰燼に帰したのでした……。
27分。
27分です。わたしたちが、入って一番最初に待ち構えていた、レーザートラップをクリアするまでのタイム。
特別措置として、15分を過ぎてもくぐり抜けられなかった場合レーザーのスイッチを切ってもらうこともできるのですが、それだと記録に残らないのです。というかその頃にはもう意地になっていて、絶対にクリアするんだからあああというテンションになってしまっています。
敗因を整理してみましょう。
①総じて身体が硬い
②元陸上部ということで期待されていたO山くんの身長が大きすぎてレーザーにひっかかる
③6人中2人が風邪を引いている
④6人中2人が完徹で臨んでいる
⑤3人いる女子の服装がスカート・ワンピース・ワンピース(内1人ハイヒール)
ちなみにこのレーザートラップ、単体でプレイすることも可能です。ものすごく盛り上がるのでぜひ挑戦してみてください。基本的に1人ずつチャレンジするのが効率的だと思いますが、応援も燃えますよ。
密集したレーザーの網目の中、かなりいいところまで進んだ店長が香箱座りで「もう無理…もう無理…」と呟いているところへ「店長!右足が!」「おしりが!」「もっと姿勢低く!」と激励を飛ばすなぞともカフェスタッフたち。鬼の所業ですね。
たすけてぇーゴエもーん

さて、最年少のダークホース・I川くんが「また、つまらぬモノを解いてしまった…」とレーザートラップをクリア&ロックを解除してくれた頃にはもう残り20分。懐中電灯の明かりを頼りに、薄暗い密室内を探索し始めます。今回も小道具が凝っていて驚かされることもしばしば。
わたしはゲーム終了後にお兄さんから「あ、それは謎には全く関係ないですね」と言われることになるアイテムを延々こねくり回していたんですが、この時は知る由もありません。
そんな役立たずをよそに、なぞともカフェの誇る謎解きサイボーグ・O山はがしがし進んでいきますし、女性陣は「見せられるパンツだから大丈夫!」とスカートが翻るのもいとわずに鍵となるアイテムを見つけていきます。部屋自体はそれほど広くないはずなのに、6人で手分けしてもまだ足りない。やはり超密室を遊ぶ時は探索が超重要。服装については、YES芋ジャーNOヒールを(勝手に)推奨させていただきたいと思います。
そうこうしているうちにあっさりとタイムリミットの50分は過ぎ去り、延長戦に突入。堪えきれずもらったヒントでなんとか最後の謎に辿りつき、懸命に解き始めるチーム・なぞともカフェ!と、それを心の中で応援するわたし(もう脳みそのライフはゼロよ)!
結果的に大幅なタイムオーバーで脱出ということになってしまいましたが、ダンジョンを出た後のあまりある満足感と心地よい徒労感はさすが超密室。アニメやゲームの世界へ入り込んだように錯覚させてくれますが、この汗ではりついたシャツと攣りそうな背中の痛みは紛れもなく三次元。
ぜひみなさんお誘い合わせの上、ディスプレイの前では経験できない超リアルな非日常を体感しに行ってみてはいかがでしょうか?

名前:なぞともカフェスタッフ・S
ゲーム大好き❤現役女子大学院生
目を閉じている時の方が可愛いと言う店長の言葉を真に受け、半眼が板についてきた。影でブッダと呼ばれていることを本人はまだ知らない(脱出成功は”解脱”)。
座右の銘は「人間はひとくきの葦にすぎない。だが、それはゲームする葦である」