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ライター体験レポート

なぞともカフェスタッフ・Sのリアルゲーム体験記

「超密室—牢屋からの脱出-−」編 

歌舞伎町、初体験

 うららかな日曜の朝、わたしはなぞともカフェ店長からのLINE通知で目覚めました。
「今日の午後、超密室の予約入れたから3人で乗り込むぞ☆」
って…唐突すぎるぞ☆しかし幸いなことにスケジュールは真っ白、わたし・Sと強制連行仲間であるO山くんは、店長とともに新宿・歌舞伎町に繰り出すことになったのです。

 上京して早5年なるも、歌舞伎町に足を踏み入れたのはこれが初めて。しかし幸運なるかな、高校時代「●が如く」に青春を費やしてやまなかった不肖わたくし、神室町のマップなら完璧に頭に入っています。チンピラさんと肩がぶつかったらバトルモードに突入しちゃうかも?!なんて戦々恐々としながら歩いていましたが、全くそんなイベントは起こる気配もなく、ほっと胸をなでおろしたのも束の間。想像以上のスリルがわたしたち3人を待ち受けていたのです! 

  

恐怖の密室体験

 地下2階にある『超密室』の重々しいドアを開けると、案内してくれたのは優しそうな眼鏡のお兄さん。聞けば、運営から謎制作、配線までおひとりでこなしているとか。すごい!
 さっそく荷物をロッカーに放り込んでいざ、密室!…とその前にいくつか注意事項。制限時間は原則として50分、その中で1回だけスタッフさんからヒントがもらえるそう。ラ●トエリクサーも●スターボールも結局使わずクリアしちゃう(わたしのような)タイプはこのヘルプ、出し惜しみ禁物ですよ!
 時間が足らなくなったら有料で延長もできるようです。なぞともカフェで何度も「あと3分あれば絶対脱出できたのに~」というシーンを目にしてるので、このシステムは重宝しそうな予感。 

 さぁ、3人で時間内脱出をめざすぞ!と息巻いて吸い込んだ空気は果たして、「牢屋からの脱出」へと続くドアが開いた瞬間に凍り付きました。なんか、予想以上に怖い。
 赤黒い照明は心もとなく、二部屋ある牢獄の作りはあまりにもリアル。BGMがないぶん静謐さがより雰囲気を醸し出してます。こわい!!すごい!!でもやっぱこわい!!…なんてことを店長が感じているのでは?と配慮して、チーム分けは店長とわたしでひとつめの牢獄、O山くんはふたつめにソロで(!)閉じ込められることに。
 某「沈黙の丘」と共に成長し、ゾンビっぽいやつはだいたい友達なわたしは、まあ全然よゆーでした(静岡県民は特殊な訓練を受けています)。

牢屋でテンション10UP↑↑

 そうこうしてる間に50分のカウントダウンがスタート。でも普段の謎解きイベントと違って、まず最初に何をしたらいいのかわからない!二つの牢獄は間を格子で区切られていて、会話はできても行き来は不可能。謎解きプリンスⅡ世との呼び声高いO山くんが猛然と探索を始める中、わたしは普通の人ならすぐ気付くような場所にあったアイテムを見落としたり、あるアイテムをこっそり床にセットしておけば女の子のスカートの中が覗けるじゃないか!あ…でも今わたしのほかに店長しかいないんだった(がっかり)、なんて思索に余念がありませんでした。つまりは全く役に立ちませんでした。

 開始20分を過ぎたころ、店長とO山くんのめざましい活躍により我々は無事、第一関門を突破することができます。そこにたどり着くまでのギミックに感動して、かなりはしゃぎ倒していたわたしはだいぶぐったり。対して店長は歌舞伎町のネオンよりギラギラした目で新たな謎に取りかかっていました。さすが店長!なぞともカフェ期間中は二徹もなんのその、逆に「今、俺の本能が目覚めた」と豪語していただけあってパワフルです。まさかそんな店長が更なるミラクルを起こすことになろうとは、この時まだ予想だにしていなかったのですが…。


ファンタジスタ☆店長

 「牢屋からの脱出」、これまでの最速クリアタイムは56分1ヒント。なぞともチームはなんとそれを大幅に上回る、42分0ヒントで脱出成功してしまったのです!なによりすさまじいのは、最後の謎も、そのひとつ前の謎も全く解けていなかったというこの状況。どうやって脱出したのか?そうそれは、ファンタジスタ店長のリアル・ラックに他なりません。「俺いつもダイアル回しながら謎考えるんだよね。そしたら解く前に開いちゃった☆(店長談)」
 まだまだの進行状況だったはずのわたしたちがひょっこり出てきたときの、スタッフさんの驚いた表情は忘れられません。正直わたしも開いちゃってびっくりしました。
 その後解けなかった部分のヒントをいただき、すっきりして帰り支度。O山くんは余程楽しかったのか、「ここは僕の理想そのもの」と連呼していました。

 『超密室』の自由度の高さは、まるでアクションゲームの主人公になったようで、非日常感があります。頭だけではなく、体をめいっぱい動かせるのも魅力です。わたしは「あれ、こんな体勢とるの小学校低学年ぶりじゃないかな?」と思った瞬間ふくらはぎが攣りましたので、日頃運動不足な方はしっかりと準備してから臨んでくださいね。
 既に「牢屋からの脱出」を体験された方も、次回作「ダンジョンからの脱出」の準備が着々と進められているようなので乞うご期待!

→【超密室】--牢屋からの脱出-- 


ライタープロフィール

名前:なぞともカフェスタッフ・S

ゲーム大好き❤現役女子大生
目を閉じている時の方が可愛いと言う店長の言葉を真に受け、半眼が板についてきた。影でブッダと呼ばれていることを本人はまだ知らない(脱出成功は”解脱”)。 

座右の銘は「人間はひとくきの葦にすぎない。だが、それはゲームする葦である」